任意売却の体験談:自宅が競売になったら

私は枚方市に住んでいる40代の会社経営者でUと申します。現在、妻、中学生の子供2人、私の母の家族5人で私の実家に同居中です。

実は、昨年、私は「自宅の競売」という人生最大のショッキングな出来事がありました。今回は、住み慣れた自宅を「競売」という形で手放してしまった体験についてお話していきたいと思います。私の苦い経験が、少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。

これから住宅ローンを返済していく方はぜひ、参考にしてください。

 

4,000万円の住宅ローンを30年払いで契約

10年前、上の子供が小学校に入学したタイミングで、念願のマイホームを購入。駅から徒歩20分ほどの住宅地にある2階建ての建売住宅です。プロバンス風の可愛らしい外観を妻が気に入り、思い切って購入することにしました。

購入金額は4,500万円で、そのうち500万円は頭金として入れました。残りの4,000万円の住宅ローンは30年払いで契約したのです。

毎月の支払い額は13万円でしたが、ボーナス払いはなかったため、私の給料で何とか返せると当時は思いました。

 

サラリーマンから自営業の道へ

私が住宅ローンを組んだのは35歳の時。それからの7年間は順調に返済して行けたので何の問題もありませんでした。

ある日、前触れもなく転機が訪れます。突然実家の父が他界し、経営していた建設会社を私が継ぐことになったのです。当初は継ぐことを迷っていたのですが、祖父の代から続いていた会社をたたむことを母が嫌がり、半ば説得される形で実家の会社に入ることになりました。

住宅ローンもあるため、妻はあまりいい顔をしませんでしたが、「このままサラリーマンで終わりたくない」という気持ちが自分の心のどこかにあったようです。また、母と同居するというわけではなかったので、妻も強く反対はしませんでした。

 

給料が以前の半分以下に

今まで中堅の土木会社で働いていた私でしたが、同じ建設業でも橋梁や道路を専門とする前の会社と、一般住宅のリフォームを手がける家業の建設会社では、仕事の内容がまるで違います。

そのため、仕事に関する知識やスキルが何もなく、営業をするといってもどのようにすればいいのかわかりません。当然、会社の業績が上がることなく、日に日に会社の預金残高は目減りしていくようになりました。

そんな状況ですから、自分の給料も満足にもらうことはできません。収入は以前の半分以下
に落ち込み、妻が浮かない顔をするようになりました。日々の生活費がいくら足りないなどの言葉を聞くうちに、私に頭の中では「いつ住宅ローンを払えるお金がなくなるのだろうか」ということが浮かび上がるようになっていったのです。

そして、ついに、その日は訪れました。

 

住宅ローンの支払いが困難になる

ついに、住宅ローンの支払いが困難になってしまいました。

生活費の支払いを優先するために住宅ローンを滞納し始めてから1~2ヶ月後、銀行から督促状が送付。しかし、それを放置しておくと3ヶ月に催告書が届き、4ヶ月経つと期限の利益喪失通知とともに一括請求書が届いたのです。

そうこうしているうちに保証会社から代位弁済通知が届きました。代位弁済とは、住宅ローンを払えなくなった私に代わって、保証会社が住宅ローンの残債を支払ったということです。しかし、保険ではないため、保証会社から債務者へ求償請求が行われます。求償請求とは、簡単に言うと、「あなたの代わりに支払ったお金を返してください」というものです。

今、思えばこのときが「任意売却」のラストチャンスだったのかもしれません。しかし、当時の私は会社の経営も困難に陥っており、とてもじゃありませんが冷静な判断力が失われていました。そしてついに、「担保不動産競売開始決定通知」が届いたのです。

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大切なマイホームが競売で人手に渡る

裁判所の執行官による現地調査の後、競売の期間入札通知書が届きました。入札・開札された後に売却許可が出て代金が抵当権者である銀行に返済。競売での売却であったため、相場の6~7割ほどの金額で落札されてしまいました。

当然、住宅ローンの残債はかなり残ってしまい、その後、立ち退きを求められたため、私たちは母が一人で住んでいる実家に移ることになりました。少しでもお金を節約するためです。

妻も日中はフルタイムで働くことになり、母が家事や子育てを協力してくれることになりました。

 

まとめ:最大の後悔は任意売却を選ばなかったこと

このように、私は「自宅が競売にかかる」という悲劇を身をもって体験しました。つくづく後悔していることは、なぜ、住宅ローンで行き詰ることが分かり始めたときに「任意売却」の方法を取らなかったかということです。

あの頃の私は会社を継いだばかりで多忙だったとはいえ、つい、目の前の現実から逃げてしまっていたのです。「いつか払えるようにうなる」「いずれ収入も上がってくる」などと甘く考えて、ツラい現実から逃げていたのです。

その結果、「競売」という最悪のパターンになりました。競売の場合、通常相場の6~7割程度の価格になってしまうため、高く売ることができません。したがって、住宅ローンの残債もかなり残ってしまったのです。

その点、「任意売却」ならば、市価とほぼ同じ価格で売却できます。もし、私が現実にきちんと向き合って金融機関と話し合い、「任意売却」の方向で売却していたら競売にはならなかったと思われます。

ぜひ、皆さんには万が一、住宅ローンの返済が困難になった場合は、「競売」ではなく「任意売却」で売却するようにしてください。そして、何よりも問題が発生したら、なるべく早く対応することをおすすめします。

 

 

 

不動産の専​​門家

Ogawa.san

現役で不動産会社を経営しています。不動産の任意売却における長年のノウハウを持っています。住宅ローン滞納の悩みがある場合は悩まずにお問い合わせください!任意売却を重点に、ブログを運営しています。