任意売却の体験談:競売がいよいよ現実的に

池田市に住むIと申します。2年ほど前、我が家は「競売」に直面しました。
今でこそ、ある程度落ち着いた生活になっていますが、当時は右往左往してばかりでした。しかし、今でも競売に対する後悔が消えることはありません。
我が家が競売にかかった経緯や後悔の理由についてお伝えしたいと思います。

 

マイホーム購入時は支払いも順調

我が家がマイホームを買ったときは、夫婦共働きをしていました。お互いに仕事も順調で、収入も人並み程度にはあったので、生活に困ることもありませんでした。

2人合わせた収入で考えてしまい、マイホーム購入ではさまざまな理想が膨らみ、やや高めの家を買ってしまいました。当然、借入額も多くなってしまった気がします。ただ、月々の返済額は高めでしたが、当時は共働きだったので、「このくらいなら払っていけるだろう」と無理のない設定だと思っていました。

ただ、夫婦共働きの生活はそうそう長くも続けられませんでした。妻が妊娠したことで、仕事を辞めることになったからです。

産休ではなく、退職を選ぶことにしたのは、妻のつわりがひどく、とても働ける状態ではなかったのが一番の理由です。また、夫婦で話し合い、子どもが小さいうちは保育園には預けずに妻が見ることに決めたからです。私一人での収入でも贅沢をしなければ生活できるだろうと、特に不安も感じていませんでした。

 

倒産で収入が途絶えた我が家

しかし、子どもが生まれて程なくして、状況はガラっと変わってしまいました。

なんと、私の会社が倒産してしまったのです。最後の給料はなんとかもらえたものの、退職金はなし…。倒産による無職ということもあり、失業保険はすぐに受給でき、受給期間も長めでした。

次の仕事が見つかるまでの当面の間は失業保険で給付がありますが、給付額は給料と比べると低くなります。それに、その収入から健康保険などを支払っていくと、かなり厳しい生活になってしまいました。貯金にも手をつけ、通帳の残高がどんどん減り、いつの間にか、住宅ローンの支払いは後回しにしてしまった感じだったのです。

 

競売がいよいよ現実的に

もともと「競売」という言葉は知っていましたが、マイホームを買うときは「支払えなくなる」という不安もなかったため、危機感はほぼありませんでした。

そのため、住宅ローンを少しくらい滞納しても、競売にかかることはないだろう…と勝手に思っていた節があります。

仕事を失ってからは、なかなか見つからない次の職探しに滅入ることばかりで、さらに子育てに追われた毎日を過ごさなければなりませんでした。住宅ローンを滞納はしていても、「どうしよう」と考えながら行動もできずに、放置したまま何か月も経過していった気がします。

そんななか届いたのが、裁判所からの通知です。

 

「任意売却していたら…」と今でも後悔ばかり

封書には「競売開始決定」と記載されていたので、「いよいよ手放す時が来たのだ」と競売の実感が急に湧いてきました。

後日、裁判所の担当の人が現況調査にやってきました。家のなかのあちこちの写真も撮られました。競売が開始されるときの情報として、インターネット上で公開されるためです。

当時の私は、恥ずかしながら競売とは家を手放すことで借金が返せると誤解していました。しかし、競売は普通に売却するよりも下った価格で評価されて、安く落札されます。

我が家は競売で家を安く手放し、その後も残った借金の支払いをしています。任意売却なら普通の売却に近い金額にでき、少しでも住宅ローンの残債を減らすことができたのです。

競売通知が届いたときに「仕方がないか…」と競売を受け入れてしまったばかりに、大切な家を競売という形で失ってしまったと後悔をしています。

しかも、競売では落札されれば、出て行かなくてはなりません。次の住処を探すにしても、そもそも住宅ローンを滞納してお金がないから競売にかかったわけで、引越し代もなければ賃貸を借りるのも難しい状況でした。私の場合は、とりあえずは戻る実家があって助かりました。

住宅ローンの返済が滞った時の対処順序

 

支払いに悩んだ時点で相談すべき

経験したからこそ身に染みて言えることですが、競売は絶対に避けたいことです。競売の通知や裁判所の執行官の現況調査、落札後の立ち退きなど、精神的に気持ちが病んでしまいました。

「競売以外の方法はないものか…」ともっと真剣に行動すればよかったと思っています。

また、滞納しそうになったときや、滞納をして間もないときに、誰かに相談したりなどの行動が大事だと悔やまれます。

 

 

不動産の専​​門家

Ogawa.san

現役で不動産会社を経営しています。不動産の任意売却における長年のノウハウを持っています。住宅ローン滞納の悩みがある場合は悩まずにお問い合わせください!任意売却を重点に、ブログを運営しています。