任意売却の体験談:競売だけは避ける

住宅ローンの返済は、何十年という長い期間にわたって支払い続けるもの。そのため、突然のアクシデントにより支払いを滞納してしまうことも少なくありません。

現に、私もそのうちの一人でした。今回は住宅ローンの支払いに困った結果、自宅を任意売却した体験をお話していきます。

 

休職と妻の妊娠が住宅ローン滞納のきっかけ

私は堺市に住む30代のサラリーマンです。3年ほど前に新築戸建てを妻と共同名義で購入し、順調に住宅ローンの返済をしていました。

営業の仕事をしており成績がよければ歩合が入ったため、住宅ローンを支払っていてもそれほど生活は苦しくありませんでした。妻と共稼ぎだったというのも大きいでしょう。

しかし、ある日突然、私は過労の末、体調を崩し休職することになりました。

また、同時期に妻が妊娠し、住宅ローンを払っていけるのだろうかという不安が頭の中をよぎるようになったのです。

 

住宅ローンを滞納し始める

休職したため、私の給料は無給となり、妻の給料で生活費や住宅ローンを支払うことになりました。

いくら正社員とはいえ、妻は普通の事務員なのでそれほど高い給料はもらっていません。生活費をまかなうのが精一杯で、住宅ローンは貯金を切り崩しながら払っていきました。

しかも、現在、妊娠中なので無理な働き方はできません。

毎月、足りない分を貯金を崩して払っていることにもとうとう限界が訪れ、貯金残高がなくなって行きました。そして、とうとう住宅ローンを滞納し始めたのです。

 

妻の実家に同居して家を売却することに

そもそも住宅ローンを借りる際に、夫婦二人で働きながら返済できる金額をシミュレーションしました。

そのため、どちらかがコケてしまったら、たちまち返済が立ちいかなくなってしまうのです。

私の病気の治り具合が不明だったため、妻と今後のことを話し合った結果、子供も生まれるということもあり、妻の実家に同居して現在住んでいる家はいったん売却することになりました。

妻は産休が明けたら子供を保育園に入れて復職する予定でしたが、自分の親と同居した方が何かと助かるという理由からです。

もちろん、私はその意見に反対するわけにはいきません。きちんと納得したうえで賛成したのでした。

 

任意売却と競売との違い

家を売却することに決まりましたが、少しでも高く売るにはどのようにすればよいのか、不動産会社に勤めている友人に聞いてみることにしました。

友人によると不動産を売却する際に、競売より任意売却の方が高く売れるということで任意売却を勧められました。

そのため、友人が勤めている不動産会社に「任意売却」という形でお世話になることに決めたのです。

ここで、簡単に任意売却と競売の違いについて触れてみたいと思います。

 

任意売却

任意売却とは、住宅ローン等が返済できなくなった場合、売却後も住宅ローンが残ってしまう不動産を金融機関の合意を得て売却する方法です。

任意売却を行うメリットは、以下のようになります。

 

  1. 近隣の住民に知られずに売却が進められる
  2. 市場価格で売却できるので競売に比べて高く売却できる
  3. 家を明け渡す日を希望できる
  4. 引越し費用の一部を売却代金の中から控除してもらえることもある

任意売却代表的なメリットとデメリット

 

競売

不動産の競売とは、債権を有している人(債権者)の申立てにより、裁判所が債務を弁済することができなくなった人(債務者)の所有する不動産を差し押さえて売却し、その代金を債務の弁済にあてることです。

不動産の競売は「期間入札」という方法で売却の手続きが取られますが、その内容は公告により公開されます。

債権者が裁判所へ申立をした後、対象となる不動産を調査して売却基準価額を設定し、最高額で買受を希望する人へ売却するというのが一連の流れです。

 

 

任意売却で納得のいく価格で売却

幸いにも金融機関との話し合いは、不動産会社の担当者が間に入って上手くまとめてくれたため、任意売却の方向で家を売却することになりました。

また、思ったよりも早めに買主が見つかり、市場価格とそれほど変わりない金額で売却が決まったのです。ローン残高はいくらか残りましたが、かなり気がラクになりました。

これが競売だったら安い金額で落札されて、住宅ローンの残高はもっと残っていたかもしれません。

 

競売にならないうちに任意売却で住宅ローンを精算しよう

任意売却を選んだので、納得のいく価格で自宅を売ることができました。

私の場合、身体の調子がいつ戻るか分からなく妻も妊娠となったため、早めに決断をして良かったと思っています。

もし、住宅ローンを滞納したまま競売ということになっていたら、多額の住宅ローンを抱え、心身ともに疲弊していたかもしれません。

せっかく購入した家でしたが、家族で平和に暮らすことが何よりも大切です。もし、今後、住宅ローンを組む際には、無理のない金額で返済できる住宅を購入しようと思います。

 

 

不動産の専​​門家

Ogawa.san

現役で不動産会社を経営しています。不動産の任意売却における長年のノウハウを持っています。住宅ローン滞納の悩みがある場合は悩まずにお問い合わせください!任意売却を重点に、ブログを運営しています。