任意売却の体験談:住宅ローン滞納から任意売却まで

みなさんこんにちは。大阪市在住のKと申します。今回「任意売却」について私が経験したことをお話しするにあたって、最初に申し上げたいことがあります。

 

人生何が起こるか分からない

それは、「人生何が起こるか分からない」ということです。私自身、住宅を購入した時には会社をリストラされるとは全く思っていませんでしたし、妻と離婚するなんて考えてはいませんでした。

自分の収入と共働きの妻の収入を合わせて、何の問題なく支払われる計画で住宅ローンを組んでいましたが、まさかリストラと離婚という二つの重大案件がいっぺんに自分の身に降りかかり、一気に収入が減って住宅ローンの支払いが滞ることになるなんて、本当に「人生には何が起こるかわからない」と心から思います。

これを読んでくださる方々には是非このことを覚えておいて欲しいと思います。

 

銀行から住宅ローンの督促状が来た!

一連のゴタゴタが何とか落ち着いてきたある日、私のもとに取引先の銀行から一通に通知が配達されてきました。見るとそれは、住宅ローンの督促状でした。住宅ローンが2か月分滞納されているというのです。身辺のゴタゴタ続きで住宅ローンのことなどすっかり意識の外でした。住宅は全て私の名義にしてあったため、返済は私のみがしなければならないことになったわけです。
就職活動中のため収入も貯金もほぼゼロで、滞納分をすぐさま支払える状態ではありませんでしたが、そのときは、「就職したら後でまとめて払えばいいだろう」くらいにしか思っていませんでした。

その時点で早くから銀行なり不動産屋なり専門家に相談していれば、事はもう少し簡単だったかも知れません。

結果的にはその時、督促状は無視する形になってしまいましたが、その後一か月すると、今度は住宅ローン一括返済の請求と「個人信用情報に金融事故情報として掲載される」旨の通知が送られてきたのです。「住宅ローン一括返済」とか「金融事故情報」といったちょっと穏やかでない言葉が踊っていたので、さすがにこれは無視できないと思い、友人を通じて、住宅ローンに詳しい弁護士を紹介してもらい、相談することにしました。

 

弁護士に相談する

弁護士に「個人信用情報に金融事故情報として掲載」とはどういうことか尋ねると、いわゆるブラックリストに載るということで、別のローンを組むことができなくなるし、クレジットカードを作ることも出来なくなる、との説明があり、私は目の前が真っ暗になる気分でした。残りの住宅ローンの一括返済をしろと言われても、月々の返済を滞納しているわけですから、一括返済などできるわけがありません。

「そうしますと、およそ1ヶ月後に保証会社があなた方に代って、銀行に代位弁済を行うことになりますね」との説明があったので、

「代位弁済? その保証会社さんが私に代ってローンを払ってくれるのですね。借金はチャラにできますね」と言ったところ、弁護士先生にはぴしゃりと言われてしまいました。

「保証会社がローンを立て替えてくれたので、借金の返済先が銀行から保証会社に代るだけです。あなたは代位弁済された分を、保証会社に支払う必要があります」
弁護士先生は続けました。

「このまま滞納を続けると、最終的には競売になります」

住宅ローンの返済が滞った時の対処順序

 

競売とは?任意売却とは?

その時点では、もう競売でいいかなという気になっていました。借金は払えそうもないし、いろいろ手続きするのも面倒くさそうだから、もう競売屋さんに全部任せた方が楽じゃないかと思い始めていました。そんな私の様子を感じ取ったのか、弁護士が話を続けました。

「もちろん競売の売却益をローン返済に充てることはできますが、競売になるとデメリットが大きいのです。実際の市場価格のおよそ6~7割程度の値段で買い叩かれることが常ですので、結局あなたの手元には多額の借金が残されることになります。その上で、あなたはこの家から立ち退かなければなりません。あなたはすでにブラックリストに載っていますから、新しい家を借りるのも難しくなります」

「いろんなデメリットを承知の上でこのまま競売に向かうのも、もちろんひとつの方法です。ただ競売を避けたいというのなら、競売回避の方法もあります。任意売却という方法です。」

「住宅ローンの返済が残っている状態でも、金融機関の合意を得て家を売却できます。ただし、任意売却が出来る期間は滞納後3か月~1年以内と限られています。その間にある程度借金を弁済できる価格で家を売ることができると理想的です。昨今は家余りの時代ですから、1年以内に相応の価格で買ってくれる買主を見つけるのは難しいかもしれません。期間内に買主を見つけることが出来なければ結局競売になりますから、競売のリスクが消えるわけではありません。でも拝見したところここは立地条件も悪くないし、物件としては良いので、いい買主に出会える可能性に賭けてみるのもいいかもしれませんね。」

私の中で、任意売却の方向に気持ちが傾いていきました。

「もし任意売却の意向が固まったら、その旨銀行に伝えて了承を得てください。任意売却に詳しい不動産業者も紹介しますから、その不動産業者と銀行とよく相談して、ここの物件を査定し、販売価格を決めてください。少しでも高くあなたの借金を弁済できる価格を設定できるといいですね。その上で売却活動を始めましょう。私の知り合いの不動産業者が力になってくれると思いますよ」

 

終わりに

私は、最終的に「任意売却」の道を選び、弁護士から紹介された不動産業者の方の尽力もあって、何とかいい買主の方と出会って家を売却することが出来ました。
売却益で住宅ローンの借金のかなりの部分の穴埋めをすることができ、まだ借金は残っていますが、新たに職を得て、何とか全額返済のめどを立てることができるまで立ち直ることができました。でもこの間、やっぱりとてもしんどかったです。

これが私の住宅ローン滞納にまつわる体験談です。参考にしていただけたら嬉しく思います。

 

 

不動産の専​​門家

Ogawa.san

現役で不動産会社を経営しています。不動産の任意売却における長年のノウハウを持っています。住宅ローン滞納の悩みがある場合は悩まずにお問い合わせください!任意売却を重点に、ブログを運営しています。