任意売却の体験談:タクシー運転手の後悔

住宅ローンの支払いを続けている中、ある日突然、家族が交通事故や病気で収入が激減しローンが滞るようになった経験はないでしょうか?私の夫は交通事故により、仕事に復帰できなくなり、とうとう自宅マンションが競売にかけられてしまいました。後からインターネットで調べると「任意売却」という方法知り、今では競売前に知っておくべきだったと後悔しています。ここでは、私の体験談と競売の仕組みや競売後に後悔した理由についてなどを紹介します。

 

大阪府吹田市在住Mさんの体験談

家族構成 :Mさん(相談者)、夫、子供なし
・ マンション
・ 住宅ローン:残債務1500万円

私の夫はタクシー運転手をしながら、毎月ぎりぎりの生活で住宅ローンを支払っていました。ところがある日突然、交通事故を起こして重傷を負ってしまいました。夫は加害者側であることから多額の損賠賠償の支払いや保険の等級も下がってしまいました。現在は大ケガにより仕事復帰が難しく、復帰ができたとしても新型コロナウィルス感染拡大により仕事が激減することも明らかになっていました。

私はパートで働いていましたが、夫の事故で付きっ切りの生活となり仕事を長期で休んでいます。その結果、住宅ローンの滞納が始まり、やがて督促状が届くようになりました。滞納6か月目には「期限の利益の喪失」に関する通知書が送られてきました。さらに7か月目には、保証会社から「代位弁済通知書」というものが送られてきました。私はこの2つの通知書が何のことなのかわからず、すぐにインターネットでどういうものなのか調べました。

「期限の利益の喪失」については、分割して返済できないことを意味することがわかりました。「代位弁済通知書」は、保証会社が私たち(債務者)の代わりにローン残金を支払ったので、一括して保証会社に支払ってくださいというものでした。そこには、一括返済ができない場合には「強制執行等による法的手続きに移行する」などと書かれていました。

つまり、競売にかけられるということです。私と夫の収入は途絶え、ローン滞納8か月目には、裁判所から「差押通知書」が届きました。この通知書は、所有者が不動産を勝手に売却できないようにするための措置で、差押えの登記もされることがわかりました。私たちは眠れない日々を過ごしていましたが、ローン滞納9か月目でついに裁判所から「競売開始決定通知書」が届いてしまいました。その後も裁判所から「期間入札通知書」が届き競売にかけられてしまいました。

 

競売後に夫の知り合いに「任意売却」という方法を知る

私は競売後に思ったよりも安く落札されたことを知り、夫の知人に不動産業を営んでいる人がいることを思い出し、電話で競売について聞いてみました。そこで「任意売却」という方法があったことを知りました。「もっと早く相談していれば…」と思った瞬間です。

 

任意売却と競売の違い

任意売却とは、債務者の意思で債務が残ったまま、債権者(金融機関等)の合意を得て売却できる仕組みだとわかりました。
任意売却専門の業者もあり、実績が豊富で交渉能力が高い業者もあるようです。

任意売却では、以下のようなメリットがあることを教えていただきました。

  • 市場価格に近い金額で売却できる
  • 近所に知られずに売却することができる
  • 残債が残っても分割払いができる
  • 交渉によっては引っ越し費用を捻出できる

夫の知人は、競売に関する知識もあり任意売却との比較も教えていただきました。

競売では、市場価格よりも安く落札される傾向があり、住人が退去せずに不法占拠するなどのケースもある、裁判所のホームページや新聞などに掲載される、自宅の査定に来るなどプライバシーが守れないというデメリットも知りました。

もう少し早く、知人に相談していれば競売にかけられることはなかったと今では後悔しています。

 

 

 

 

不動産の専​​門家

Ogawa.san

現役で不動産会社を経営しています。不動産の任意売却における長年のノウハウを持っています。住宅ローン滞納の悩みがある場合は悩まずにお問い合わせください!任意売却を重点に、ブログを運営しています。